めまい・動悸・息切れがある
当院では、めまいや動悸、息切れといった、日常生活の中で不安を感じやすい症状の診療に力を入れています。これらの症状は、単なる疲れや加齢によるものと思われがちですが、背景には心臓や肺、血管の病気、あるいは自律神経の乱れや生活習慣病が隠れていることも少なくありません。地域の皆さんの「なんとなく苦しい」「ふらふらする」というお悩みに真摯に向き合っています。お一人おひとりの症状を丁寧に伺い、必要に応じて心電図や血液検査、レントゲン検査などを行い、適切な治療方針をご提案いたします。些細な不調でも、大きな病気のサインである可能性があるため、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
めまい・動悸・息切れの原因
めまい、動悸、息切れという症状が重なって現れる場合、その原因は多岐にわたります。体内の酸素供給が不足していたり、自律神経のバランスが崩れていたり、あるいは心臓のポンプ機能に問題があったりと、様々な可能性が考えられます。ここでは、臨床でよく見られる主な原因について解説します。
自律神経の乱れとストレス
現代社会において、過度なストレスや不規則な生活習慣は自律神経のバランスを崩す大きな要因となります。自律神経は呼吸や心拍、血管の収縮などを無意識にコントロールしているため、この働きが乱れると、安静にしているのに心臓がドキドキしたり、急に頭がふわふわするようなめまいを感じたりすることがあります。特に更年期世代の方や、お仕事で忙しい日々を送っている方に多く見られる傾向があります。
貧血による酸素不足
血液中のヘモグロビンが不足する「貧血」も、これらの症状を引き起こす代表的な原因です。全身に酸素を運ぶ力が弱くなるため、少し動いただけでも息切れがしたり、心臓が不足した酸素を補おうとして激しく動くため動悸を感じたりします。また、脳への酸素供給が滞ることで、立ちくらみのようなめまいが起こることもあります。食生活の偏りや、消化器疾患による微量な出血が背景にある場合も注意が必要です。
生活習慣病の影響
高血圧や糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群などの生活習慣病は、血管に負担をかけ、動脈硬化を進行させます。動脈硬化が進むと心臓への血流が悪くなり、動悸や息切れを感じやすくなります。また、血圧の急激な変動はめまいの直接的な原因にもなります。当院では、これらの慢性疾患の管理を通じて、症状の悪化を防ぐアプローチを大切にしています。
生活習慣病の管理については「生活習慣病」のページも併せてご覧ください。
心臓や呼吸器の機能低下
心臓の脈が乱れる不整脈や、心臓のポンプ機能が低下する疾患、あるいは肺の機能が低下する喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)なども重要な原因です。階段を上る時の息切れや、突然始まる動悸などは、臓器からの重要なサインである場合があります。藤山内科クリニックでは、心電図検査や肺機能検査、胸部X線検査などを用いて、これらの臓器に異常がないかを確認しています。
めまい・動悸・息切れによって引き起こされる病気
これらの症状を放置してしまうと、深刻な病気に進行したり、日常生活に支障をきたすような疾患が隠れていたりすることがあります。私たちが特に注意深く診断している疾患には、以下のようなものがあります。
循環器系の疾患
- 不整脈・・脈拍が速すぎたり、遅すぎたり、不規則になったりする状態で、強い動悸やめまいを感じます。
- 心不全・・心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態で、強い息切れやむくみが現れます。
- 狭心症・・心臓の筋肉に酸素を送る血管が狭くなり、胸の痛みや圧迫感、息切れが生じます。
呼吸器系の疾患
- 気管支喘息・・気道の炎症により空気の通り道が狭くなり、ゼーゼーという音とともに息苦しさが起こります。
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)・・タバコなどの影響で肺胞が壊れ、慢性的な咳や痰、階段での息切れが続く病気です。
神経・耳鼻科系の疾患
- 良性発作性頭位めまい症・・特定の頭の位置で激しい回転性のめまいが起こる、耳の奥の異常による疾患です。
- メニエール病・・めまいに加えて、難聴や耳鳴りを伴うのが特徴で、繰り返すことが多い疾患です。
- 自律神経失調症・・検査で明らかな臓器の異常がないものの、だるさやめまい、動悸が続く状態です。
内分泌・代謝系の疾患
- 甲状腺機能異常・・バセドウ病などのように甲状腺ホルモンが過剰になると、代謝が上がりすぎて動悸や息切れ、手の震えなどが起こります。
- 低血糖・・糖尿病の治療中や不規則な食事により血糖値が下がりすぎると、冷や汗とともに動悸やめまいが生じることがあります。
糖尿病の管理については「糖尿病」のページをご参照ください。
めまい・動悸・息切れの処置や治療法
当院では、まず患者さんがどのような時に、どのような感覚で症状を感じるのかを詳しくお聞きすることから始めます。その上で、適切な検査を行い、原因に応じた治療方針を立てていきます。
ステップ1.詳細な問診とバイタルチェック
いつから症状が出たのか、どのような状況で悪化するのか、あるいは楽になるのかを確認します。血圧や脈拍の測定、心音・呼吸音の確認を行い、全身の状態を把握します。横浜市港北区の地域のかかりつけ医として、ご家族の病歴や普段の生活環境についても定期的にお伺いしています。
ステップ2.必要な検査の実施
原因を特定するために、当院では以下の検査を必要に応じて組み合わせて行います。
- 心電図検査・・不整脈や心筋の異常がないかを調べます。
- 血液検査・・貧血の有無、炎症反応、甲状腺ホルモン、血糖値、脂質、肝機能や腎機能を細かく確認します。
- 胸部X線検査・・心臓の大きさや肺の影、うっ血の状態を確認します。
- 肺機能検査・・呼吸の力を測定し、喘息やCOPDの可能性を探ります。
ステップ3.原因に応じた治療アプローチ
検査結果に基づき、以下のような治療を組み合わせて進めていきます。
- 薬物療法・・血圧を下げる薬、不整脈を整える薬、貧血を改善する鉄剤、自律神経を整えるお薬など、状態に合わせて処方します。
- 生活習慣の改善指導・・食事療法や運動療法、睡眠の質の向上など、無理のない範囲で具体的なアドバイスを行います。
- 専門医療機関への紹介・・精密な心エコー検査や高度な専門治療が必要と判断した際は、速やかに連携病院をご紹介いたします。
高血圧の適切な管理については「高血圧」のページもご覧ください。
めまい・動悸・息切れについてのよくある質問
Q1. どのような時に受診すればよいですか?
A1. 「以前より階段が辛くなった」「急に動悸がして不安になる」「時々ふらっとする」といった変化を感じた時が受診のタイミングです。大きな発作がなくても、早めに原因を調べておくことで、将来の重症化を防ぐことができます。特に高血圧や糖尿病をお持ちの方は、血管への負担が蓄積している可能性があるため、早めのご相談をお勧めします。
Q2. ストレスが原因と言われましたが、内科で診てもらえますか?
A2. はい、もちろんです。自律神経の乱れからくる動悸やめまいは非常に多く見られます。まずは身体的な病気が隠れていないかを確認した上で、生活のリズムを整えたり、必要に応じて軽い安定剤や漢方薬などを用いたりして、症状を和らげるお手伝いをします。お話をお聞きするだけでも心が軽くなることもありますので、一人で抱え込まずにいらしてください。
Q3. 貧血でめまいや動悸が起こるというのは本当ですか?
A3. 本当です。鉄分が不足してヘモグロビンが少なくなると、全身が酸素欠乏の状態になります。すると心臓は無理をしてたくさん血液を送り出そうとするため、動悸や息切れが生じます。また、脳への酸素も不足するため、ふらつきやめまいが起こりやすくなります。血液検査で簡単にチェックできますので、気になる方はご相談ください。
Q4. 検査で「異常なし」と言われた場合はどうなりますか?
A4. 心電図やレントゲンで異常が見つからない場合でも、症状がある以上、何らかの理由があるはずです。一過性の血圧の変動や、ホルモンバランスの影響、あるいは一日の活動の中での特定の姿勢などが関係していることもあります。当院では「異常なし」で終わらせるのではなく、どのように過ごせば楽になるのかを一緒に考えていきます。
Q5. 介護が必要な家族のめまいについても相談できますか?
A5. ぜひご相談ください。ご高齢の方のめまいは、脱水や内服しているお薬の影響、あるいは筋力の低下など、複数の要因が絡み合っていることが多いです。当院では介護の相談も受け付けておりますので、ご本人の受診が難しい場合でも、まずはご家族が状況をお話しに来ていただいても構いません。
介護に関するご相談は「介護・在宅に関する相談」のページでも詳しく紹介しています。
院長より
めまいや動悸、息切れといった症状は、ご本人にとって非常に不快で、「このまま倒れてしまうのではないか」という強い不安を伴うものです。しかし、病院へ行くほどではないと我慢してしまったり、どこに相談すればいいのか分からなかったりする方も多いのではないでしょうか。
当院は、そのような「ちょっとした不調」を気軽に相談できる窓口でありたいと考えています。日本消化器病専門医として、消化管からの微量な出血による貧血や、内臓疾患に起因する体調不良を数多く診てまいりました。動悸や息切れの陰に、意外な疾患が隠れていることもあります。私たちはそれを見逃さないよう、丁寧な診療を心がけています。
地域の皆さんにとって、安心してお話しいただける場所を目指しています。「最近、疲れが取れなくて動悸がする」「立ちくらみが増えた」と感じたら、それは体が発信している休憩のサインかもしれません。検査をして「大丈夫ですよ」という一言を聞くだけでも、不安が解消され、症状が軽くなることもあります。どうぞリラックスして、お散歩のついでに立ち寄るような気持ちでご相談にいらしてください。
より詳しい当院の診療方針については「診療案内」のページをご覧ください。
