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お腹が痛い

急な腹痛から長引くお腹の不調まで幅広く対応しています。お腹の痛みには、一時的な食べ過ぎや冷えだけでなく、背後に重大な疾患が隠れていることも少なくありません。当院では患者さんの不安に寄り添い、消化器疾患の専門知識を活かして、一人ひとりに適した精密な診察を心がけています。「この程度の痛みで受診してもいいのかな」と迷わずに、まずはご相談ください。

腹痛の原因

お腹が痛くなる原因は多岐にわたり、単なる胃腸の疲れから、緊急の手術が必要なものまで様々です。当院では、いつから痛いのか、どのあたりが痛いのか、どのような痛み方か、といったお話を詳しく伺い、原因を絞り込んでいきます。

生活習慣や一時的な不調によるもの

日常生活の中で起こりやすい腹痛の多くは、胃腸への過度な負担が原因です。暴飲暴食や刺激物の摂取、アルコールの飲み過ぎなどは、胃粘膜を傷つけたり腸の動きを乱したりします。また、精神的なストレスが自律神経を介して胃腸の働きを悪化させ、痛みとしてあらわれることも臨床ではよく見られます。冷たいものの摂り過ぎによる腹部の冷えも、腸の異常な収縮を招く原因の一つです。

感染症によるもの

細菌やウイルスが体内に入ることで引き起こされる腹痛です。急激な痛みとともに、下痢や吐き気を伴うことが多いのが特徴です。冬場に多いノロウイルスや、夏場に多いカンピロバクターなどの食中毒も含まれます。これらは周囲に感染を広げる可能性もあるため、早期の対応が重要です。

下痢や吐き気が同時にある場合は、「下痢・吐き気がある」のページも参考にしてください。

内臓疾患によるもの

消化管だけでなく、肝臓、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)、腎臓、さらには泌尿器や婦人科系の臓器に問題がある場合もお腹の痛みとして感じることがあります。これらは血液検査や画像検査を行わなければ判断が難しいものが多く、専門的な知識による鑑別が必要です。痛みの場所が移動したり、背中まで痛んだりする場合は、特定の臓器に炎症や結石がある可能性を考えます。

腹痛を主症状とする病気

腹痛を主症状とする病気は非常に多く、痛む場所によってある程度の推測が可能です。当院では患者さんの痛みの部位を確認し、重大な病気が隠れていないかを慎重に判断します。

上腹部(みぞおち付近)の痛み

胃や十二指腸、胆嚢、膵臓に関連する病気が考えられます。重篤なものでは心筋梗塞が腹痛として感じられることもあるため、注意深く観察します。

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・・胃酸によって粘膜が深く傷つく病気です。
  • 急性胃炎・・食べ過ぎやストレスで胃の粘膜が急激に腫れる状態です。
  • 胆石症・胆嚢炎・・胆嚢にある石が動いたり、炎症を起こしたりして激痛を招きます。
  • 急性膵炎・・膵臓に炎症が起きる病気で、背中の痛みを伴うことが多くあります。

下腹部の痛み

大腸や小腸、泌尿器、生殖器に関連する病気が多く見られます。便秘によって腸内にガスや便が溜まるだけでも、強い痛みが生じることがあります。

  • 過敏性腸症候群・・検査で異常がなくても、ストレス等で腹痛や排便異常が続く病気です。
  • 大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)・・大腸の壁にある小さなくぼみに炎症が起きる病気です。
  • 膀胱炎・尿路結石・・尿の通り道に問題があると、下腹部や脇腹に痛みが出ます。
  • 虚血性腸炎・・腸の血流が一時的に悪くなり、急な痛みと血便を引き起こします。

右下腹部や特定の場所の痛み

場所がはっきりしている痛みは、その直下にある臓器の炎症を示唆します。特に急を要するケースが含まれます。

  • 急性虫垂炎・・いわゆる「もうちょう」です。最初はみぞおちが痛み、次第に右下へ移動するのが特徴です。
  • 腎盂腎炎(じんうじんえん)・・腎臓に細菌が入り炎症を起こす病気で、高熱を伴うことがあります。
  • 腹膜炎・・お腹全体を覆う膜に炎症が広がり、お腹を触ると硬くなる非常に危険な状態です。

胃腸の不調全般については、「胃腸炎」のページも併せてご覧ください。

お腹が痛いときの処置や治療法

当院では、まずは患者さんの痛みを和らげることを優先しながら、同時に根本的な原因を突き止めるための検査と治療を行います。精密な診断を行うことで、適切な治療方針を決定します。

問診と身体診察

どのような状況で痛みが始まったか、お食事の内容、持病の有無などをお聞きします。診察では、お腹のどの部分に痛みがあるか、押したときや離したときの響き具合などを直接手で触れて確認します(触診)。これは医師が直接お腹の状態を感じ取る非常に大切な診察です。

実施可能な検査

必要に応じて、以下のような検査を組み合わせて病気の原因を特定します。当院では院内で迅速に行える検査体制を整えています。

  • 血液検査・・炎症の程度や肝臓・膵臓の数値、貧血の有無などを調べます。
  • 尿検査・便検査・・尿路感染症や消化管からの出血(血便)を確認します。
  • X線(レントゲン)検査・・腸閉塞(ちょうへいそく)の有無や腸管内のガスの状態を確認します。
  • 心電図検査・・心臓由来の痛みではないことを否定(その病気ではないと判断すること)するために行うことがあります。

お薬による治療(内科的治療)

診断の結果に基づき、症状に適したお薬を処方します。単に痛みを取るだけでなく、原因を治療することが目的です。

  • 胃酸分泌抑制薬・・胃潰瘍や逆流性食道炎による痛みを抑えます。
  • 整腸剤・下剤・・便通の異常を整えることで、腹痛を改善させます。
  • 抗生剤(抗菌薬)・・細菌感染が原因である場合に、菌を死滅させるために使用します。
  • 鎮痙剤(ちんけいざい)・・腸の過剰な動き(けいれん)を抑え、痛みを和らげます。

腹痛について~よくある質問~

Q1. どのような時にすぐ受診すべきですか?

A1. 激しい痛みが続く、お腹が板のように硬い、高熱がある、血便が出ている、意識が朦朧としているといった場合は、すぐに受診が必要です。また、痛みは軽くても徐々に悪化している場合や、同じ場所がずっと痛む場合も早めにご相談ください。

Q2. 受診する前に市販の痛み止めを飲んでもいいですか?

A2. 原因がわからない段階での痛み止め(鎮痛剤)の服用は、症状を隠してしまい、診断を遅らせる恐れがあるため、できるだけ控えて受診してください。特に、胃を荒らす成分が含まれているお薬もあり、かえって悪化することもあります。

Q3. お腹が痛いときは絶食したほうがいいのでしょうか?

A3. 胃腸を休めるために一時的に食事を控えるのは有効なことが多いですが、自己判断での長期間の絶食は体力を奪います。水分補給は重要ですが、少しずつ摂るようにしてください。受診時に適切な食事内容についてもお伝えします。

Q4. 検査は痛いものが多いのでしょうか?

A4. 当院で行う腹痛の基本検査(血液検査、尿検査、レントゲン等)は、大きな苦痛を伴うものではありません。患者さんの体調を最優先に考え、無理のない範囲で進めていきますので、検査が不安な方もご安心ください。

院長より

「お腹が痛い」というのは、体からの大切なサインです。このサインを丁寧に見極め、患者さんが一日も早く平穏な日常に戻れるようサポートしています。私は日本消化器病学会専門医として、長年多くのお腹の不調に向き合ってきました。その経験から言えるのは、「大したことないだろう」と我慢してしまうことが、時にリスク因子(病気になりやすくなる原因)を見逃すことにつながるという事実です。当院では小規模なクリニックならではの強みを活かし、一人ひとりの生活背景まで踏まえた丁寧な診療を心がけています。病状が安定し寛解(症状が落ち着いて安定した状態)するまで、私たちが親身に寄り添います。皆様の健康を守る、身近なかかりつけ医でありたいと考えています。どんな小さなお腹の悩みでも、まずは気軽な気持ちでご来院ください。一緒に解決していきましょう。

当院の診療内容や受付時間については、「診療案内」のページをご確認ください。

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