発熱などの風邪症状がある
急な発熱は、体の中で免疫システムが病原体などと戦っている大切なサインです。地域の皆さんの発熱に関するお悩みに真摯に向き合っています。単なる風邪から背景に隠れた重い病気まで、幅広く丁寧に診療いたします。「これくらいの熱で受診してもいいのかな」と迷われる必要はありません。当院では患者さんの不安に寄り添い、迅速な検査と的確な診断を通じて、健やかな日常を取り戻すお手伝いをしております。
発熱や風邪症状がある方の診療は予約制の「風邪外来」で行わせて頂いております。お電話でお問い合わせください。
発熱の原因となるもの
発熱が起こる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「感染症」によるものと「それ以外の炎症」によるものに分類されます。当院の診療でも、まずはどのカテゴリーに属する熱なのかを判断することが重要だと考えています。
外部からの感染によるもの
日常生活で最も頻繁に見られる発熱の原因は、ウイルスや細菌による感染症です。病原体が体内に侵入すると、私たちの体はそれらを撃退するために体温を上げ、免疫を活性化させようとします。
- ウイルス感染・・インフルエンザ、新型コロナウイルス、ライノウイルス(風邪の原因)など
- 細菌感染・・溶連菌、肺炎球菌、大腸菌(尿路感染症の原因)など
非感染性の炎症やその他の原因
感染症以外でも、体温調節機能が乱れたり、体内で強い炎症が起きたりすることで熱が出ることがあります。これらは周囲に感染させる心配はありませんが、中には長期的な治療が必要なものもあります。
- 自己免疫疾患・・膠原病など、免疫が自分自身の組織を攻撃してしまう病気
- 熱中症・・高温環境下で体温調節ができなくなる状態
- 薬剤熱・・服用しているお薬の副作用として出る熱
- 腫瘍熱・・がんなどの悪性腫瘍に伴って出る熱
発熱の原因となる病気
熱という症状は、多くの病気の一部として現れます。発熱に伴ってどのような症状(咳、腹痛、関節痛など)が出ているかを確認することで、原因となる病気を絞り込んでいきます。
呼吸器系の疾患
喉の痛みや咳、鼻水を伴う場合は、呼吸器の感染症が疑われます。放置すると肺炎などへ進行することもあるため、注意が必要です。
- 感冒(風邪)・・喉の痛み、鼻水、倦怠感を伴う一般的な疾患です。
- インフルエンザ・・急激な高熱と全身の関節痛、筋肉痛が特徴です。
- 咽頭炎・扁桃炎・・喉の強い痛みや腫れを伴います。
- 慢性気管支炎・ぜんそくの増悪・・呼吸器の持病がある方は、発熱により症状が悪化することがあります。
咳が長引く際や呼吸が苦しい場合については「咳が続く」のページも併せて参照してください。
消化器系の疾患
熱と一緒に、吐き気やお腹の痛み、下痢がある場合は、消化器系の炎症が考えられます。日本消化器病学会専門医の資格を持つ院長が詳しく診察いたします。
- 急性胃腸炎・・いわゆる「お腹の風邪」で、細菌やウイルスによって下痢や嘔吐が起こります。
- 胆嚢炎・胆管炎・・右上の腹痛を伴うことが多く、高度な治療が必要になる場合があります。
- 虫垂炎・憩室炎・・虫垂炎は右下腹部痛、憩室炎は大腸の炎症のある位置に腹痛が出現します。外科的治療が必要となる可能性もあります。
お腹の症状にお困りの方は「胃腸炎」のページや「下痢・吐き気がある」のページもご覧ください。
泌尿器・その他の疾患
意外と多いのが、目に見える症状が少ない中での発熱です。尿の異常や皮膚の赤みなどがヒントになることがあります。
- 腎盂腎炎・・腎臓に細菌が入り込み、高熱と背中の痛みが出ます。
- 膀胱炎・・尿の回数が増え、排尿時に痛みを感じることがあります。
- 蜂窩織炎・・皮膚の深い部分に細菌が入り、赤く腫れて熱を持ちます。
発熱がある場合の処置や治療法
当院では、まず「なぜ熱が出ているのか」を特定するための検査を必要に応じて行い、その結果に基づいた治療方針を決定します。患者さんの体力や生活環境も考慮し、無理のない回復プランを提案いたします。
当院で実施可能な検査
原因を特定するために、迅速に行える検査を揃えています。当院では、以下の検査を実施しております。
- 感染症検査・・インフルエンザや新型コロナウイルスの抗原検査による精密な検査を必要に応じて行います。
- 血液検査・・炎症の強さや白血球の数、肝臓や腎臓の機能を調べます。
- 尿検査・・尿路感染症の有無を迅速に判断します。
- X線検査(胸部など)・・肺炎や心不全の兆候がないかを確認します。
詳しい検査体制については「診療案内」のページでご確認いただけます。
お薬による治療(薬物療法)
診断結果に応じて、原因を叩くお薬と、つらい症状を和らげるお薬を組み合わせて処方します。
1. 原因に対する治療
細菌感染が疑われる場合には「抗菌薬(抗生剤)」を使用します。ただし、一般的な風邪のようなウイルス感染には抗菌薬は効かないため、不要な処方は避けるようにしています。インフルエンザなどの場合は専用の「抗ウイルス薬」を検討します。
2. 症状を和らげる治療(対症療法)
高熱で体力が消耗している場合や、頭痛・関節痛がひどい場合には、解熱鎮痛剤を用いて体温を適切に下げ、楽に過ごせるようにします。また、咳止めや整腸剤など、その時々の症状に合わせた処方を行います。
家庭での過ごし方とケア
医療機関での治療と同じくらい大切なのが、ご自宅での静養です。私たちは診察時に、以下のようなアドバイスも丁寧にお伝えしています。
- こまめな水分補給・・発熱により体内の水分が失われやすいため、経口補水液などで電解質も一緒に摂りましょう。
- 適切な室温管理・・寒気がある時は暖かくし、熱が上がりきって暑く感じる時は涼しい服装にして、脇の下などを冷やすと効果的です。
- 栄養と休養・・消化の良いものを食べ、体をしっかり休めて免疫力を高めることが早期回復の近道です。
発熱・風邪症状について~よくある質問~
Q1. 熱が何度以上あったら受診すべきですか?
A1. 体温の数字だけでなく「つらさ」で判断して構いません。37度台の微熱でも、強い倦怠感や喉の痛みがある場合は早めの受診をお勧めします。特に高齢者の方は熱が出にくいこともあるため、普段より元気がないと感じたらご相談ください。
Q2. 解熱剤を使うと免疫が弱くなって治りが遅くなりますか?
A2. 熱は免疫反応の一部ですが、高熱で眠れない、水分が摂れないといった状態はかえって回復を遅らせます。つらい時は我慢せず、適切に解熱剤を使って体を休めることが大切です。当院では患者さんの状態に合わせたお薬の使い方も詳しくご説明します。
Q3. 周囲に感染させないか心配です。どうすればよいですか?
A3. 発熱がある場合は、受診前に一度お電話をお願い致します。当院では感染対策として、風邪症状のある方への専用の案内(風邪外来)を行っております。詳細については「風邪外来のご案内」のページをご覧ください。
院長より
熱が出ると「仕事に行けるだろうか」「家族にうつさないだろうか」と、身体のつらさ以上に心の不安が大きくなるものです。こうした地域の皆さんの「ちょっとした困りごと」を一番に相談できる場所でありたいと考えています。
私たちは、全身の健康状態を総合的に判断することを大切にしています。単に熱を下げるだけでなく、その背後に重大な病気が隠れていないか、あるいは介護や生活習慣の面でサポートが必要な状況ではないか、一人ひとりの患者さんの背景を丁寧にお伺いします。
当院は、精密な検査や高度な加療が必要な場合には、地域の連携病院を迅速にご紹介できる体制を整えています。お年寄りから働き盛りの方まで、体調に異変を感じた際は、どうぞ安心してご受診ください。
